伝統食研究会健康セミナー

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第 三 話 Part.2
●●● 伝統食はなぜ理想的な食事なのか ●●●
Part.2 上薬・中薬・下薬
■ 上薬・中薬・下薬 ■ 理気薬"の話…昔話は奥が深い
■ 人間にとって上薬が一番大事″

■ 上薬・中薬・下薬
東洋医学の考え方では、食品を「上薬・中薬・下薬」の三種類に分類して考えています。

「上薬」というのは、毎日必ず食べるもの、みなさんの命を養ってくれるもの、生きていくのに絶対必要なものをいいます。つまり、お米ですね。昔は雑穀でした。ところが、いまはカスである白米を食べているから、元気がなくなるのですね。 つまり「上薬」は「食力」と言いかえることができます。

次に「中薬」です。これはバランスをとるものです。季節の野菜や魚などです。たとえば、夏のキュゥリ、冬の大根などです。魚では、春カツオと戻りカツオもありますね。春から夏に向かっては人間の身体に脂分は必要ないので、春は脂がのっていない春カツオを食べるのです。一方、秋から冬に向かっては、脂がないと寒さに耐えられず、病を引き起こしますから、秋には戻りカツオを食べます。春カツオと戻りカツオを例としてご紹介しましたが、日本人はこのように、魚・野菜等、「旬の食品」を大事にしてきました。こういったものを中薬といいます。「中薬」は「食性」といえます。

最後に「下薬」です。みなさんの間で、杜仲茶がいいとかどくだみがいいといったことが話題になると思います。こういった「○○に効く」といわれるものは全部下薬です。たしかに、特定の臓器に対して効果はありますが、実は毒をもって毒を制しているのです。これが下薬で、昔から素人が使ってはいけない、プロが使うものであるといわれています。
つまり「下薬」は「毒」なのです。

私たちが日頃から心がけなければいけないことは、上薬と中薬の二つをきちんととることです。よほどのことがない限り、下薬を使ってはいけないのです。上薬と中薬をいいかげんにしておいて、下薬ばかりを求めるから、病気が治らないのです。次頁の表は、「上薬・中薬・下薬」について、現在と過去との比較と対照と対策を示したものです。参考にして下さい。
■ 人間にとって上薬が一番大事
まず、上薬から話をしていきましょう。上薬というと、みなさんすぐにお米と思うでしょう。 ところが違うのです。昔の日本人のほとんどは米は食べていませんでした。水田があるところでは、昔からお米を食べていましたが、それでも2割くらいです。残り8割は、アワ、ヒエ、キビ、ソバといったものでした。そのほかに、関東地方から北の地域ではドングリを食べていたようです。

これは発掘された遺跡からわかったことです。水田のない地域では、もちろん米は食べていません。水田がある地域でも米を2割しか食べていないのは、米を年貢にとられていだからです。そして、米を食べたといっても、白米ではなく玄米でした。それに、アワ、ヒエ、キビ、イモ、ドングリ、栗などを入れて主食としていました。

これが日本の伝統食でした。つまり、日本人は、こういう食事をしないとだめなのです。昔の日本人はこういう食事をしていたから健康でした。これは、マクガバン・レポートにもあった、エスキモーの食事と同じです。彼らはアザラシの肉を食べて生活したから、生きてこられたのです。日本人も同じで、日本の伝統食が日本人にあった食事なのです。ところが、最近はいろいろなものを食べてしまうために病気になっているのです。
■ "理気薬"の話…昔話は奥が深い
昔の日本人は、玄米のほか、アワ、ヒエ、キビ、コメ、ムギなどの雑穀類を食べていました。ところで、こうした雑穀のなかで、日本人を一番健康にしてくれるもの、つまり食力を与えてくれるものは何だと思いますか?

答えはキビです。みなさん、「桃太郎」の話はご存じですよね。桃太郎は、キビダンゴを持って鬼退治に出かけます。途中で、犬・猿・キジにキビダンゴをあけて、お供にします。この「桃太郎」という昔話、実は食力の話なのです。

こう書くとみなさん驚くことでしょう。しかし、キビにはビタミンB17(アミグダリン)が多く含まれており、これが不足すると、細胞が弱くなり、ガンになりやすいと言われているのです。また、キビは「三年前からの病も治す」と言われています。それくらいのパワーをもっているのです。

桃太郎 もし、桃太郎が白米のおにぎりを持って鬼退治にでかけていたら、鬼に負けていたのではないでしょうか。ところで、桃太郎はどうして桃から生まれたのでしょうか。考えたことがありますか。昔話だから、おもしろくするために桃の中から生まれたことにしたのでしょうか。

実はここにも隠された意味があるのです。桃、杏、梅はバラ科の植物で、その種のなかにもビタミンB17同質の物質が入っているのです。つまり、桃太郎は生まれたときからスーパーマンだったのですね。なお、桃の種は「桃仁」といって、漢方薬になります。種は漢方等で"理気薬"として大切に扱われ、気力、体力を増すものと言われています。

ところで、桃の種と同じく、梅の種の仁にもビタミンB17が多く含まれています。天の神の力を私たちの細胞に与えてくれるところから、梅の種のことを「天神」さんといっています。梅は、天の神が与えてくれた食べ物なのです。昔の人は、自然からこういったことを知っていたのです。昔の人は、自然から得た知恵を、あるときは昔話の形を借りて伝えてきたのです。いちいち理屈で教えるようなことはしなかったのです。

日本人はまず、日本の昔話を知って、その奥に隠された意味を理解しなければいけません。外国の童話を読んでも、生活の知恵は身につかないのです。なお、ビタミンB17(アミグダリン)の効用については、第三話 Part.5 の「"気"を正常にするために」で詳しくお話します。

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